おはようございます。いちごうです。
2021年3月21日にゲームボーイアドバンスは20周年を迎えました。え?マジ?と声を漏らした方も多いのではないでしょうか。私も調べてて吃驚しました。ゲームボーイアドバンスは2001年に発売された任天堂としては最後の2D携帯ゲーム機です。およそ140gの小型な姿にも関わらず、スーパーファミコンを上回る性能を持ち、美しいドットで紡がれる名作や、数多くの移植作品が発売された、夢のようなゲーム機でした。
そんなゲームボーイアドバンスには約790本ものタイトルが発売されています。今回はその中でも名作と呼ばれるタイトルを10タイトル選出してみました。正直、まだまだ名作はたくさんありますが、まずはこの10タイトルの思い出に浸ってみませんか?では、最後までお楽しみください。
◇バトルネットワーク ロックマンエグゼ3
まずはゲームボーイアドバンスを代表する傑作シリーズ「ロックマンエグゼシリーズ」から『ロックマンエグゼ3』です。今作は、高難度のアクションゲームとして、敷居が高くなりつつあった従来の「ロックマンシリーズ」に対して、より低い年齢層をメインターゲットに開発されたアクションRPGです。「ロックマン」といえば、カプコンの看板タイトルではありますが、ゲームボーイアドバンスの歴史を語るのに「ロックマンエグゼ」は必須だと個人的に感じています。というのも、「ロックマンエグゼシリーズ」は、2001年3月21日のゲームボーイアドバンスのローンチから始まった作品であり、完結編である「ロックマンエグゼ6」は既にDSが発売された2005年にも関わらず、GBAのみでリリースされたためです。
その中でも『ロックマンエグゼ3』は、シリーズ最高傑作と名高く、1作目から積み上げてきたバトルシステムが一つの到達点を迎え、難易度調整も素晴らしく、やり込みがいのあるシステムに仕上がっています。また、主人公、光 熱斗とロックマンとの物語も、一定の完結を迎える点からも『ロックマンエグゼ』シリーズは今作で完成を迎えているように思います。もちろん、その後のナンバリングも非常に質が高く、シリーズをすべてプレイしたときに迎える、6のエンディングは感慨深いものがあります。現在、WiiUで全シリーズをプレイすることができるので、プレイしたことがない方はぜひとも全シリーズ一気に買ってみてください。今遊んでも全く色褪せないゲームボーイアドバンスといえばと呼べるほどの名作タイトルです。
◇メイドインワリオ
続いては、2003年に発売された任天堂屈指のバカゲー『メイドインワリオ』です。最多、最短、最速とパッケージにも大きく掲げられている通り、5秒程度の短いゲーム、いわゆるプチゲームが約200種類も収録されるシリーズの第1作目です。
ボタンの少ないGBAを最大限活用され、手軽な操作と、絶妙な達成感のあるゲームプレイは、気がつくと数時間プレイしてしまうような中毒性があります。印象的なイラスト風のゲーム画面や、くだらないけど笑ってしまうギャグ満載の独特なゲーム性からスマッシュヒットを記録しました。個人的にも初めて鼻の穴に指を突っ込むプチゲームを遊んだとき、しょうもないのに、ゲームの本質的なプレイ感に感銘を受けたことを覚えています。
シリーズはその後、ゲーム機本体を傾けたり、タッチしたりなど、ボタン以外の挙動で動かす進化を遂げていきますが、ゲームのおおよそのシステムは第1作目で完成しています。Wii Uや3DSでも関連タイトルが発売される今でも人気作品ですので、明らかに相性抜群なSwitchでも、ぜひ発売されて欲しいです。
ちなみに今作とよく似たゲームとして、つんく♂さんが手掛ける『リズム天国』がありますが、こちらも『メイドインワリオ』のスタッフを中心として制作されています。ちょっとした時間に遊べる名作ですのでぜひ、プレイしてみてください。
◇ボクらの太陽
次は2003年に発売された『ボクらの太陽』です。ご存知の方も多いと思いますが、今作はゲームのカートリッジに実際の太陽光を感知するセンサーが内蔵されており、ゲームプレイの随所でその光を用いるという、なかなかに奇抜なアイディアが光るタイトルです。持ち運べるという、携帯機の特性を最も発揮させたタイトルといえます。
ゲームは主人公のジャンゴを操作し、光を司る星霊おてんこさまと共に、太陽エネルギーを駆使し冒険を行っていきます。太陽光のアイディアに注目されがちなタイトルではありますが、ゲームは意外と硬派なアクションRPGとなっています。
それもそのはずで、今作の監督、プロデュースを務めるのは、『メタルギアソリッド』シリーズで知られる、あの小島秀夫さんです。太陽光を用いる発想も素晴らしいですが、逆に太陽光の力を使えないシチュエーションになると、敵に見つからないようにプレイしなければならないなど、「メタルギア」シリーズとも通じるステルス要素もあります。非常に環境に依存するゲームプレイでありながら、アドバンスでナンバリングが3作品発売されており、ゲームボーイアドバンスの名作として忘れてはならないタイトルです。ちなみに、今はゲームキューブにくっつけて頑張って録画しています。
◇マリオ&ルイージRPG
続いては、マリオ×RPGのもう一つの方向性『マリオ&ルイージRPG』です。今作は、 マリオをAボタン、ルイージをBボタンで操作する独特なプレイ感を駆使しながら、いわゆる交代交代で戦うコマンドバトルを採用したアクションRPG作品です。
マリオ×RPGの作品は、これまでもいくつか発売されてきています、その一番最初は任天堂と「ファイナルファンタジー」で知られるスクウェアとが共同開発した、奇跡の名作「スーパーマリオRPG」です。その後「スーパーマリオRPG」で達成されたマリオ×RPGの面白さが、受け継がれながら、ペラペラマリオのRPGゲーム「ペーパーマリオ」シリーズと、今作「マリオ&ルイージRPG」シリーズは誕生しました。
特に「マリオ&ルイージRPG」は、スクウェアから独立したアルファドリームという会社が開発を担当していることから、コマンドバトルのクオリティも高く、音楽も「キングダムハーツ」などで知られる下村陽子さんが起用されています。今作以降もマリオを代表するRPGとして、DSや3DSでシリーズは続いていきましたが、2019年に「アルファドリーム」が倒産したこともあり、そのままの形での続編は、なかなか難しくなってしまいました。個人的には「ペーパーマリオ」とは異なるマリオ×RPGの可能性を示したタイトルだと思っているので、今後の展開に期待しています。
◇逆転裁判
続いては2001年に発売された『逆転裁判』です。裁判をテーマに「法廷バトル」という新たなジャンルを打ち出した作品として、現在ではナンバリングが6作品、スピンオフを合わせると、11作品が発売されています。まさに日本を代表するアドベンチャーゲームの一つと言えます。
プレイヤーは主人公の成歩堂龍一を操作し熱い法廷バトルを繰り広げます。ゲームは「探偵パート」と「法廷パート」の2つのパートが用意されており、「探偵パート」ではポイントアンドクリック形式で事件現場の情報収集や証拠品集めを進めていきます。「法廷パート」では、検察側や被告人の会話から「ムジュン」を見つけ、真実を究明していきます。物語はチャプターに分けられており、非常にテンポよく進んでいく物語や、事件に隠された真実を自身の手で解明していくのは独特の気持ちよさがあります。
現在では『逆転裁判123 成歩堂セレクション』など、リマスタータイトルが様々なハードやスマートフォンで発売されていますが、ゲームボーイアドバンスのドットによるゲーム画面はリマスターとは異なる趣があるので、オリジナルをプレイしたことのないシリーズファンの方はぜひ一度チェックしてみてください。
◇ファイアーエムブレム 烈火の剣
次は2003年に発売された『ファイアーエムブレム 烈火の剣』です。『封印の剣(つるぎ)』、『聖魔の光石』と合わせてゲームボーイアドバンス3部作と呼ばれる「ファイアーエムブレム」ファンに愛される作品群で、その中でも第2作目となる今作は非常に高い評価を受けています。
1作目『封印の剣』は、ロイを主人公に中世ファンタジーを舞台に国家同士の争いという、王道の物語が展開され、シリーズファンから高い評価を受けた一方で、シリーズの中でも高難易度に設定されているのが印象的なタイトルでした。『烈火の剣』では難易度やシステムに見直しがなされ、シリーズとしては珍しい女性主人公、リンが登場するなど、シリーズ初心者でも遊びやすくゲームが設計されています。
現在、『ファイアーエムブレム 風花雪月』は世界で約287万本を売り上げており、シリーズの歴史を見ても、とんでもない大復活を遂げています。そんな『風花雪月』でファイアーエムブレムに興味を持った方にもおすすめな一作です。そしてなによりゲームボーイアドバンス3部作は多くのゲーマーにプレイしていただきたい傑作タイトルです。
◇星のカービィ 夢の泉デラックス
続いては2002年に発売された『星のカービィ 夢の泉デラックス』です。今作は、1993年にファミコンで登場し、コピー能力が導入されたシリーズ2作目『星のカービィ 夢の泉の物語』のリメイクタイトルです。グラフィックの向上やBGMの一新、コピー能力といったゲームシステムの調整がなされています。大幅なリメイクというよりは、忠実なリメイクとして非常に品質の高い作品となっています。
今作のゼネラルディレクターを務め、『星のカービィ』の生みの親である桜井政博さんは、今作について2002年当時、今のゲームが難しすぎることを問題視して、『星のカービィ 夢の泉の物語』のリメイクを思いついたと言います。実際、今遊んでもとても丁寧に設計されており、ゲーム初心者の入門としても優れたタイトルです。
◇ポケットモンスター エメラルド
ゲームボーイから始まった『ポケットモンスター』シリーズは任天堂の携帯ゲーム機のタイトルを振り返るとき、必ずと登場するといっても過言ではありません。2002年にゲームボーイアドバンスで発売された『ポケットモンスター ルビー・サファイア』は2バージョンの合計で540万本という驚異的な売上を誇っています。そして、2004年に発売されたのが、『ルビー・サファイア』の完全版にして決定版『ポケットモンスター エメラルド』です。
『エメラルド』では、『ルビー・サファイア』をベースにシナリオが変更されていたり、入手できるポケモンの増加、様々なルールでポケモンバトルを行う「バトルフロンティア」など、やり込み甲斐のある改良が施されています。ちなみに、アドバンスのポケモンと言えば初代のリメイク『ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』も10選に外せないほどの名リメイクなのですが、今回の動画では第3世代を総括するタイトル『エメラルド』を選出致しました。
◇メトロイドフュージョン
続いては2003年に発売された『メトロイドフュージョン』です。メトロイドシリーズとしては1994年にスーパーファミコンで登場した『スーパーメトロイド』から約9年越しとなるシリーズ第4作です。2Dアクションを基本としつつ入り組んだステージを探索していくゲームデザインはシリーズを通して踏襲されています。正直、入り組んだ2Dステージを探索していく、このゲームプレイは日本国内ではそれほどの知名度や人気はありません。ですが、海外人気は絶大で、同じく2D探索を主とするコナミの名作「キャッスルヴァニア」とともに、「メトロイドヴァニア」とジャンルづけされるほどの人気ぶりです。
「メトロイドフュージョン」では、9年越しとなる新作ということもあり、難易度選択も用意されていたり、次に進むべき場所が示されるなど新規ユーザーでも遊びやすく設計されています。ゲームとしてはメトロイドシリーズの魅力である探索の自由度が減ってしまい、シリーズファンからは賛否が分かれる部分もありましたが、アクションゲームとしては品質は決して低くはありません。また、意外と知られていないことですが、「メトロイド」はアクション性ももちろんですが、ストーリーの質も極めて高いことでも人気です。今作はそんな「メトロイド」の時系列としても最後となる物語ですので、ぜひ遊んでいただきたいです。
◇MOTHER3
最後は糸井重里さんが手掛けるMOTHERシリーズの第3作『MOTHER3』です。『MOTHER3』は、もともと、スーパーファミコンやニンテンドー64での開発が行われていたものの、開発中止など紆余曲折を経て、2006年にゲームボーイアドバンスで発売されました。その開発経緯だけでも一つの動画になるほど物語に溢れているわけですが、今回はひとまずやめておきます。
2021年現在では、「MOTHER」というタイトルもですが、むしろスマブラのネスとしての知名度のほうがかなり高いように思います。とはいえ、先程のメトロイドにおけるサムスもですが、ただキャラクターだけを知っているだけではもったいないほどに『MOTHER』シリーズは多くの発見に満ちています。先にも述べた開発経緯からもわかるように、『MOTHER3』はちょっと異常なほどの期待値を持って迎えられたタイトルであり、ファンの間でもかなり評価の分かれる作品ではあります。とはいえ、ゲームボーイアドバンスの終末期を飾るタイトルとして、ゲーム史にとって重要なタイトルです。
◇結語
いかがでしたでしょうか。
振り返ってみると、ゲームボーイアドバンスはめちゃくちゃ優れた携帯ゲーム機だったよなーなんて関心してしまいました。他にも何十本も好きなタイトルがあるので、それらも第二弾、三段と紹介していければと思います。
個人的にはアドバンスというと、『ロックマンエグゼ』にプレイしていた記憶ばかりがありますが、皆様はどんなタイトルに夢中でしたでしょうか?ぜひ、熱いコメントくだされば幸いです。またいつもコメントありがとうございます。楽しく拝見しております。