お正月もひと段落しまして、そろそろ2022年の「ゲームはじめ」は何にしようか、と考えている頃だろうと思います。個人的には、遊びきれていなかった 2021年のタイトルを遊んでいたらいつの間にやら正月が終わっていて大忙しです。
今回は、年末年始どの業界でも大盛り上がりのセール情報!ではありますが、いつもと少し毛色を変えてみました。シンプルなセール情報も有益なことは事実ですが、折角の年始ですので、もう少し年明けっぽい雰囲気にできればと思いまして、1ジャンル約一万円の制限の中でオススメ名作をまとめてみました。福袋的なテンションです。アクションゲームやRPGを改めて遊びたい、という方が入ればドンピシャですが、まさに1万円でジャンルの発展を知れるような盛りだくさんの内容となっています。では最後までお楽しみください。
◇アクション編 福袋
まず、最初はアクションゲームのオススメから紹介していきたいと思います。アクションゲームといえば、爽快感やスピード感、少しシビアな操作性など、ゲームデザインの難しさが目立つ作品です。一つのバランスが崩れると、プレイしていてどこか気持ちよくないプレイフィールになりがちなジャンルなので、名作に当たった時に喜びはひとしおです。
Switchには古くからの名作のリマスターや最新タイトルまで大量の名作が集合していますので、今回はセール対象タイトルからオススメのアクションゲームを集めてみました。価格はちょっとだけオーバーしますが、全て購入してもほぼ1万円です。
鬼武者
税込3,554円 1,990円 44%OFF 2022年1月19日23時59分 まで
まずは、国内というより世界屈指のアクションメーカーとして、今やトップレベルの地位を気づいているカプコンから『鬼武者』です。割とセール常連作品ですが、意外とどんな作品か知らない方も多いと思います。
今作のオリジナル版はPS2で発売された作品でして、『ロックマン』シリーズや『デッドライジング』で知られる稲船敬二さんがプロデューサーを担当しています。プレイヤーは、剣術の達人・明智左馬介(あけちさまのすけ)として「空前絶後のバッサリ感」のキャッチコピー通りな爽快感抜群の戦闘を楽しめます。攻撃を受ける直前のジャストガードで発動するパリィ攻撃『一閃』など、近年の3Dアクションゲームに採用されるアクションも多数収録されており、新鮮かつ丁寧なゲームデザインはいまでも違和感なく楽しめると思います。
Devil May Cry 3 Special Edition
税込1,990円 990円 50%OFF 2022年1月19日23時59分 まで
続いてもカプコンから、アクションゲーム歴史を常に進化させ続ける『Devil May Cry 3 Special Edition』を紹介します。個人的には、爽快感抜群のアクションゲームといえば『Devil May Cry』シリーズが思い浮かぶほど、伝説的な作品だと思っています。とはいえ先ほどの『鬼武者』同様にSwitchファンの中にはまだ手をつけていない方も多いと思います。
そんな方に向けて、シリーズの面白さを知ることができて、その上でアクションゲーム自体が好きになれる屈指の名作として、『Devil May Cry 3 Special Edition』は欠かせません、
ナンバリングとしては三作目ですので、可能であれば順番通りにプレイした方が良いですが、シリーズで最も古い歴史を描いた作品ですので、最初に遊ぶ作品としてもバッチリです。特に、戦闘システムが素晴らしく、主人公ダンテのカスタマイズの豊富さや、全てのボタンを活用するゲームデザインは中毒性抜群です。ぜひ、アクションゲームのイロハを学びたい方こそ遊んでいただきたいです。
DOOM(1993)
税込580円 290円 50%OFF 2022年1月16日23時59分 まで
続いては、FPSをゲームジャンルとして世界中に広めた歴史的傑作でありFPSの金字塔『DOOM』です。このチャンネルでも何度か紹介していますが『DOOM』は個人的なオールタイムベスト10とかを作るとしたら、確実に選出したいくらい大好きなタイトルです。
ゲームとしては、3Dで表現されたフィールドを一人称視点で走り回って敵兵士を銃でぶっ放していく、といういわゆるファーストパーソンシューティングでして『DOOM』はその初期の作品です。オリジナル版の発売は1993年と、FPSの歴史的には初期作品ですが、主観視点の躍動感、フィールドを踏破していく爽快感、スピーディなアクション性は、今こそ遊ぶべき要素に溢れています。FPSが好きな方は、その歴史を知る意味でも、絶対に遊んでいただきたいです。
DOOM
税込4,400円 2,200円 50%OFF 2022年1月16日23時59分 まで
合わせて、先ほど紹介した『DOOM』のフルリメイク・リブート作品についてもオススメしたいと思います。今作は、先ほど紹介した1993年のオリジナル版からおよそ23年の時を経て、グラフィック・アクション・スピード感を最大限向上させた作品です。
リブート版は元々、PS4やXBOX Oneタイトルとして開発されていた作品ですので、Switchに移植されるに際して、解像度やフレームレートなどの面で多少劣る部分があることも事実です。ですが『DOOM』フリークとしては手元かつボタン一つで1993年のオリジナル版とリブート版とも切り替えられる嬉しさこそが至上の喜びです。ぜひ、セットで購入して進化とオリジナルの凄みを体感していただきたいと思います。
ロックマン ゼロ&ゼクス ダブルヒーローコレクション
税込3,990円 1,990円 50%OFF 2022年1月19日23時59分 まで
続いては、またしてもカプコンの名作アクションゲームとして、『ロックマン ゼロ』と『ゼクス』を遊び尽くせるコレクションを紹介したいと思います。世代や好みによっても別れるでしょうが、カプコンは2Dアクション・3Dアクション双方の盟主ですので、ぜひ今回のセールの機会に両方触れられればベストだと思います。
今回紹介しているコレクションには、2Dロックマン的には後期にあたる、GBAの「ロックマン ゼロ」シリーズと、DSで発売された『ゼクス』シリーズが合計で6作品収録されています。また、荒削りな部分もありますが『ゼクス』シリーズは、近年大流行しているメトロイドヴァニアのような探索要素も強化されていますので、そういう意味でも今遊ぶと発見も多くあると思います。
3Dアクションは好みでも、2Dアクションにはまだ手を出していない…という方も多いと思いますが、今作ではダメージの軽減や、落下即死をオフにできるカジュアルモードも収録されていますので、2Dアクションの手始めとしてもオススメです。
白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT
税込1,996円 998円 50%OFF 2022年1月26日23時59分 まで
続いて紹介するのは、今回紹介している作品の中では知名度が低めかもですが『白き鋼鉄のX THE OUT OF GUNVOLT』です。なんと、今作は『ロックマン ゼロ&ゼクス』シリーズを開発してきた、横スクロールゲーム最大のディベロッパーの一つインティ・クリエイツが制作している極限の2Dアクションです。
先ほど、メトロイドヴァニアと名前を出したように、2Dアクションもさまざまな方向性へと拡大していっています。そういう意味では、今作はステージの奥に辿り着きボスを倒すことでクリアとなる最も初歩的な2Dアクションです。ですが、その2Dアクションが表現できる、スピード感・アクション性を極限まで突き詰めた、2D横スクロールの極地のようなタイトルです。2Dアクションの最新の進化を知る意味でもぜひオススメしたいです、
The Wonderful 101: Remastered
税込4,378円 1,970円 55%OFF 2022年1月12日23時59分 まで
アクション編の最後はプラチナゲームズと任天堂のコラボタイトルとして発売された『The Wonderful 101』のリマスターバージョンとなります。ゲームに詳しい方であればご存じかと思いますが、プラチナゲームズは元々カプコンの子会社が独立して設立された会社ですので、今作も一応カプコンの系譜にあたる作品ということになります。
ゲームのディレクターは『バイオハザード2』や『デビルメイクライ』・『ビューティフル ジョー』・『大神』など、人によっては全部オールタイムベストに入るであろう傑作を手がけてきた神谷英樹さんが担当しています。
ゲームは、本当に流石としか言わざるを得ない素晴らしさで、単純そうに見えて奥深いアクション性が実現されています。プレイヤーは100人のヒーロー軍団を率いるリーダーとして、ヒーローの力を束ねて(たばねて)巨大な拳や、巨大な鞭、銃に変形させて異星人を退治していきます。元々がWii Uのガジェット的な面白さを詰め込んだ作品であったため、一画面のハードに移植するにあたり、少し不十分なところもあります。また、操作性も序盤は面倒に思う部分もあるのですが、コンボを覚え戦闘の楽しさを理解し始めると、ゲームの完成度の高さ、移植としてのレベルの高さも実感できると思います。
さて、ここまでがアクション編となります。合計で10,428円と少しオーバーしましたが、国内・国外の名作アクションとして全て素晴らしい作品ばかりですので、ぜひ福袋感覚で購入いただければと思います。
また、個人的な好みもかなり反映させていますが、やっぱり名作アクションといえば2Dにせよ、3Dにせよカプコンの系譜は外せないな……と改めて実感しました。全然別の話ですが、こうなってくるとアクション×RPGの大傑作として、『ロックマンエグゼ』シリーズもSwitchで遊べるようになって欲しいなと思います。
◇RPG編 福袋
続いては、今回セール対象の商品の中からRPGをゼロから遊んでみたい、あるいはRPGの深みにもっとハマっていきたい!という方にピッタリな作品を選んでみました。
アクションゲームを紹介するのに、カプコンタイトルが必須なように、RPGではスクウェアエニックスの存在感がかなり高くなっていきます。ぜひ遊んだことのないタイトルがあれば、まとめて購入してRPGの歴史を復習できればと思います。
ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…
税込1,650円 1,072円 35%OFF 2022年1月19日23時59分 まで
まずは、この作品を改めて紹介したくて今回の記事を書いている作っているまでありますが、リメイクも決定している『ドラゴンクエストⅢ そして伝説へ…』のオリジナル版です。
今更ですが、オリジナル版は1988年にファミコンで発売された作品で、先日テレビ放送されていた「テレビゲーム総選挙」的な番組でも全てのゲームから第6位に選ばれる傑作です。その後、1996年にスーパーファミコンでフルリメイクされていまして、今回紹介しているSwitch版はスーファミ版に準拠した作品となります。
『ドラクエIII』がいかに傑作であるか…ということを長々と語り尽くした動画を以前アップしていますので、詳しくはそちらも見ていただきたいですが、シリーズの生みの親である堀井さんが、
『ドラクエIII』で、やりたかったことを全てやり終えた感がありました。
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/170927/2
と語っていたことからも、その集大成感も伝わると思います。個人的にも後追いの世代ではありますが、パーティシステムや転職システムなど、今でもそのまま流用できるゲームデザインは、素直に衝撃を受けました。リメイク版を待つ、という手も間違ってはいないと思いますが、何周も遊べる作品ですし先に遊んでおくのも良いと思います。
ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO
税込1,650円 1,072円 35%OFF 2022年1月19日23時59分 まで
『ドラクエIII』がシリーズの地位を決定づけたとすれば、シリーズの広がりを確信させた作品として、『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランドRETRO』も合わせて紹介したいと思います。今作は、1998年にゲームボーイで発売されたドラゴンクエストモンスターズシリーズの第1作目でドラクエ全体で考えても初の携帯ゲーム機向けのタイトルです。
ゲームは、当時大流行していた「ポケットモンスター」シリーズの影響を受け、モンスターを連れ歩きながら冒険を進めていく育成RPGのようなプレイスタイルが採用されています。ポケモンに近しいとはいえ、「ドラクエ」シリーズのモンスターの魅力は桁外れですし、モンスター同士を掛け合わせる配合要素などもふんだんに取り込まれています。
個人的にも、ゲームボーイでゴールデンスライムをひたすら配合していた記憶があり、思い出深いタイトルです。近年は鳴りを潜めつつある「モンスターズ」シリーズですが、新作が開発中であることが堀井さんの口からも告知されています。ぜひ、その歴史の始まりを今のうちに遊んでおくことをオススメします。
グランディア HDコレクション
税込4,400円 2,200円 50%OFF 2022年1月16日23時59分 まで
続いては、スクエニタイトルに挟まれる形ですが、90年代のJRPG屈指の名作『グランディア』です。今や下火になっている話題ですが、そのタイトルが発売されるハードは、同時期のハードを圧倒すると言われる作品がかつてありました。例えば、プレステーションは『ドラゴンクエスト』と『FINAL FANTASY』という巨頭を手中に納めたことで、その時代の長者になったと言います。
そんな時代に『グランディア』はニンテンドー64でもプレイステーションでもなく、セガサターンの命運をかけたタイトルとして発売されました。もちろん、現在の私たちが知るようにセガはハード競争からは撤退しましたが、誰もがワクワクするシナリオや魅力的なキャラクター、そして3DCGと2Dドットを組み合わせた美しい世界観。『グランディア』は今でもゲーマーの心に残る作品となっています。プレステでもなく、スクエニでもない、けれど紛れもない傑作JRPGの歴史の一ページとしてぜひ触れてみることをオススメします。
BRAVELY DEFAULT II
税込7,480円 5,236円 30%OFF 2022年1月17日23時59分 まで
最後は『BRAVELY DEFAULT II』です。何度も紹介していますが、現代のJRPGを知るためには今作を遊ばない、という手はないと思います。というより、今作は『ブレイブリー』シリーズや『オクトパストラベラー』で知られるスクウェア・エニックスの浅野チームの作品なのですが、RPGに興味があるのであれば、浅野チームの作品は絶対に遊んでおくべきと強く感じています。
今作もJRPGを熟知したチームならではの、物語やキャラクターの魅力はもちろん、高い戦略性と爽快感を兼ね備えた戦闘システムなど、どれをとっても非常に高品質な作品に仕上がっています。序盤の難易度は非常に高いので少しハードルの高さはあるかと思いますが、非常に丁寧に作られた今作をプレイすればRPGの魅力を存分に体感できるかと思います。
また、先ほど簡単に紹介しましたが、HD-2Dバージョンの『ドラゴンクエストⅢ』を制作するのも、浅野チームと発表されています。古くからのRPGファンはもちろん、今後ともRPGをリードしていくに違いない、クリエイターとして、彼らの作品は見逃すことのないようにしたいと思います。
結語
さて、ということでRPGとアクションの国内ゲームの二大ジャンルに絞りつつセール情報をみていきました。セールを眺めながら、お得な作品を探すのも素晴らしいですが、どうせならセールというお得な機会に、ゲームをもっと好きになれるような、そんな買い方もしてみてはいかがでしょうか。先日のGEOの爆買い動画でも言いましたが、今年もより一層たくさんの記事を作っていけるように努力していきます。