【Switch】2022年 いま買うべきスイッチはどれ?【徹底解説】

おはようございますいちごうです。

 最近コメントで、結局 Nintendo Switchってどれ買うのが正解なの?と質問コメントをいただく事があります。まあ、その疑問もある意味で当然で、細かく改良されてはいるもののもうすぐ発売から5年経つ通常版のSwitch、小型機として活躍するSwitch Lite、そして有機ELモデル。正直、ゲームファンでも悩ましいくらい選択肢が複雑ですので、一般的なユーザーの方がどれを買うか悩むのは当然だと思います。

 個人的には、各ハードを発売当時に購入しているので、悩む間もないのですが、いざ2022年にSwitchを買うとすると、何が正しいのだろうか?という疑問は意外と大きい課題だと思います。ということで今回は、Switchも発売から5年を迎える2022年の“今”、どのSwitchを購入するのが良いのか個人的な見解を紹介できればと思います。参考になれば、チャンネル登録とGoodボタンも何卒よろしくお願いします。

目次

各Switchの得意なこと・苦手なこと

 ということで、紹介に入っていきますが、まずは前提の共有として「Switchのラインナップ紹介」をできればと思います。要は、3種類あるSwitchの製品ごとの特色、とでも言いますか、各Switchの得意なこと・苦手なことを見ていければと思います。以下、分かりやすいように2017年から発売されているSwitchのことを通常版、2019年から発売されている小型機はLite、最近発売された新モデルは有機ELモデルと呼んでいきます。

「画面サイズ」と「ディスプレイ素材」

 さて現在、Nintendo Switchには今ほど紹介した3種類のハードがありますが、ユーザーのプレイスタイルやライフスタイルによって、どのSwitchを買うべきかの答えはさまざまです。もちろん、フラグシップである有機ELモデルを買っておけば、大抵のことは満足できることも事実ですが、価格とのせめぎ合いも生まれてくると思います。

 要するに、Switchの選択肢は意外と複雑となっていますので、それぞれのハードの特徴や自分がやりたいことを把握する必要があります。まず手始めに、ハードの特徴をよりシンプルに捉えて行こうと思いますが、Switchはシンプルに分類するとディスプレイスペックと本体サイズの二軸で分けられます。図にするほどでも無いですが、イメージ的にはこんな感じです。

 性能については後々紹介していきますが、各ラインナップを切り分ける方法として、この図で表現しているように、本体サイズ・ディスプレイスペックの二軸で区分するのは分かりやすくなるんじゃ無いかな、と思います。ものすごく大雑把に言えば、例えば小型サイズが欲しいと思えばLiteが適切ですし、ディスプレイスペックにこだわるとすれば有機EL一択みたいな、早見表みたいな感じです。

 そして、この区分を前提にしたうえで、もう少しディスプレイスペックの部分を細かくみてみると、図のようなイメージになります。図を見ればわかるように、Lite、通常版、有機ELモデルと3種類、商品ラインナップがありますが解像度とかフレームレートは一緒ですので、大きな違いは「画面サイズ」と「ディスプレイ素材」の2つということです。

ディスプレイについて

 そんな訳で、まず最大の「違い」として、ハードごとの「画面サイズ」と「ディスプレイ素材」についてみていきます。数値としては、Liteが5.5インチ・通常版が6.2インチ・有機EL版が7インチと少しずつ大きくなっていますが、実際見比べると数字だけでは想像できないほど驚きがあります。特に、有機ELモデルでは画面縁のベゼルが薄くなっているので、その辺りも見比べていただきたいです。

 また、通常版とLiteは液晶ディスプレイが使われていますが、有機ELモデルのみ有機ELディスプレイという素材が使用されています。わかりづらいかもですが画面の暗いとこは真っ暗に・明るいところは明るくなる、鮮やかな光の表現は流石フラグシップモデルです。

TV出力について

 もはや、言うまでもない無いことかもですが、決定版と謳っていますのでTV出力についても簡単に紹介しておきましょう。先程の画像に戻りますが、SwitchにはTVに繋いでゲームを遊べるモデルとそうでないモデルがあります。携帯機としての使用感に特化しているLiteはTVに映す事ができず、通常版と有機ELモデルはHDMIケーブルでTV出力が可能です。ちなみに、ここで覚えておきたいのはTV出力に際して通常版と有機ELモデルには一切の違いがない、というポイントです。この後説明していきますが、有機ELモデルは携帯モード時にその真価を発揮させるハードですので、TVモードでは通常版と同一の仕様です。

有機ELモデルのみの特徴

 では、ここで一旦有機ELモデルのみの特徴についても詳しくみておきましょう。記事を読んでいる方の注目ポイントはこの部分にあると思いますので、通常版と比較した変更ポイントについて改めておさらいしておきます。

背面スタンド

 ディスプレイについては先程紹介しましたので、続いては背面スタンドの強化についてです。有機ELモデルでは、テーブルモード時にSwitchを支えるスタンドが、通常盤に比べて大幅に強化されています。通常版のSwitchに付属しているスタンドって酢昆布みたいなエゲツない仕様だったのですが、有機ELモデルでは、素材は金属製に、角度の自由度も格段に広がったことで利便性が抜群にアップしています。

重さ

 続いて、個人的に気になるほどでは無いのですが、有機ELモデルは通常盤に比べて20gほど重量は増えています。そもそもSwitchの通常版が重いので、今更20g程度では変化に気づかないというのが正直な感想です。

密閉型スピーカー

 また、サウンドについても一聴するとわかるレベルでクリアサウンドに向上しています。文章では伝わらないのが申し訳ないですが、スピーカーが従来の開放型から密閉型へと変わっています。スピーカーが密閉型になったことで、反響してくる音がこれまでよりも聞き取りやすくなりました。TVスピーカーやイヤホンと比べるとまだまだですが、携帯モードでの没入感を格段に向上してくれます。

ドックへのLAN端子の追加

 続いては、TVモードでの恩恵ですが有機ELモデルでは、拡張端子等を追加することなく、ドックにそのまま有線LANの接続が可能になっています。個人的に、オンライン対戦はあまりやらないので、無線のままにしていますが追加費用なしで有線LANに接続できます。

内蔵ストレージ

 また、内蔵ストレージについても容量が通常版と比較して少し増加しています。通常版やLiteでは初期値が32GBでしたが、有機ELモデルでは2倍の64GBへと増えています。正直、最近のタイトルは容量がますます拡大していますので、気休め程度ではありますが、一応の変更点となります。

全体の素材変更

 続いては、全体的な素材周りの変更についてです。個人的に最も嬉しかったのはJoy-Conの接続部分の変更です。有機ELモデルではJoy-Conのジョイントレールの構造が変わっていまして、携帯モードの安定感が向上しています。通常版ですと携帯モードのプレイ中に少しぐらつくようなことがありましたが、有機ELモデルではレールが再設計されたことでガッチリと固定されています。

 また、ハード自体の材質も細かく変更されていまして、背面部分の全体が金属になっています。見るだけだと分かりづらいのですが、触ると高級感のあるザラっと感を感じられる、フラグシップモデルの特権です。

ゲームスタイルと選ぶ際のポイント

 さて、ここまで3機種のなんとなくの立ち位置・有機ELのスペックを細かくみてきましたので、おおよそ種類についてはわかってきたかと思います。スペック等に詳しい方、既にどの機種かのSwitchを持っている方であれば、ここまでの紹介でおおよそご自身の買った方がいい、Switchが分かってきたのでは無いでしょうか。

 ここからは、実際に買う段として、ここまでみてきたことを踏まえつつ3機種の特徴と、ゲームスタイルごとの選び方について紹介していきます。とりあえず簡単なスペック表を作ってみましたので、ご覧ください。

 いざ、並べてみるとApple製品的なラインナップ作りだなと改めて思います。3DSの時代はもう少し分かりやすかったのですが、近年はipad的なラインナップに近くなっているというか、どのモデルにも長所と短所とがしっかりと存在しています。だからこそ、どれを買うべきか悩んでしまう訳ですが、基本的に何をしたいか・何を実現したいかを分かってくれば、どの機種を選ぶべきかは明らかになってきます。

Lite:スマホライクに遊べるライトゲーマー入門編

 まず、分かりやすいところでLiteからみていきましょう。Liteは先程から紹介しているように、TVに出力できません。要するに、完全な携帯ゲーム機として3DSとかスマホみたいな感覚でプレイする機種です。

 5.5インチというと、iphone13 miniの画面サイズが5.4インチですので小型スマホ系と同等のサイズ感です。小さそうだなと感じる方もいると思いますが、近年スマホディスプレイがデカくなっているだけで、過去の携帯専用機では3DSLLの上画面が4.88インチ・PlayStation Vitaが5インチなので、一般流通している携帯専用機として最大サイズです。

 また、解像度は他機種と同じでありながら画面自体のサイズが小さいことで、タイトルによっては荒いグラフィックが誤魔化されて綺麗に見えることもあります。個人的には、インディーゲームなどの細かい作業の多いタイトルを遊ぶ機種として完璧だと思っているので、そういう意味でも注目したいハードです。

 唯一ボトルネックとなるのは、バッテリーの持続時間です。最近はスマホの充電器とかモバイルバッテリーを持ち歩くことも増えてきましたので、個人的には充電不足になったことは無いですが、バッテリー持続時間の短さは注意点です。

 総評するならLiteは最も分かりやすい機種で、TVに繋いでゲームを遊ぶ習慣のない方、そもそもモニター等を持っていない方は、迷うまでもなくLiteを選んで問題ありません。ハード目なアクションなどは遊ばず「あつ森」や「ポケモン」をプレイするユーザーであれば、画面サイズや操作性についても問題を感じる部分はないと思います。

 また、ゲーマー視点では二台目需要として素晴らしいハードだとも思います。ちょっとインディーゲームを進めたいときとか、通常のSwitchよりも手軽に遊べるのは二台もちの美学です。

通常版:今なおスタンダードモデルとして完璧な一品

 続いては、通常版についてみていきましょう。既に通常版をお持ちの方は別として、これからSwitchを購入検討している方の中には、有機ELモデルも発売されているので、いまさら通常版を買う意味ってある?とお思いの方もいるかもしれません。

 ですが、良くも悪くもな話ですが「有機ELモデル」が、処理能力等の向上が無かった為、通常版は今でも揺るぎない第一線のシリーズになりました。先程、有機ELモデルの変更点・特徴について紹介しましたが、通常版との大きな違いはそれ以上はありません。

 ですので、もしゲームはTVモードでしか遊ばないのであれば有機ELモデルは、ドックに有線LANがついている以上のメリットは無いということになります。もちろん、個人的にはガジェット好きなので白色のJoy-Conだけでもテンションが上がりますが、一般的に考えるとTVモード運用においては、有機ELモデルは宝の持ち腐れです。

 ということで、これからSwitchの購入を検討している方の中で、TV中心でたま〜に携帯で遊ぶ程度かな、と考えているのであれば、通常版を選んでも全く問題はありません。むしろ、浮いた金額でどっちにせよ必要になるProコントローラー等を買い揃えた方が、充実したゲームライフが送れると思います。また、有機ELへの買い替えを検討している方のなかで、プレイスタイルがTVモード中心なのであれば、さほど急いで買い替えをする必要もないと思います。

有機ELモデル:高級志向、一歩先のゲームライフを送りたいあなたに

 最後の選択肢は一歩先のゲームライフを送りたい方必携の有機ELモデルです。色々紹介しましたし、各機種メリット・デメリットはありますが、財布に余裕があり、お店の在庫もあれば、全部の要素が詰まっている有機ELを買わない手はありません。

 ポジティブなポイントは散々紹介した有機ELモデルですが、唯一ボトルネックがあるとすれば想像以上に高価という点です。価格は税込で37,980円と通常版と比較しても5,000円ほどの価格差があります。別ハードと比べるのは良くないですが、XBOX Seires Sが税込で32,978 円、PlayStation5のデジタルエディションは税込43,978円。しかもSwitchはProコントローラーも買う必要があるので、価格的にはほぼPS5のデジタルエディションと変わらないレベルです。その上、携帯モードでしかその真の力は発揮されないので、完全に高級志向の商品だなと感じます。個人的には、7インチの有機ELディスプレイ・高品質なサウンドは「理想の携帯機」として、本当に購入してよかったと実感しています。ですが、あくまでも通常版のプラスアルファの要素がほとんどですので、買い換えるべき!のような機種ではないと感じています。

 では、購入すべき方ですが、遊べるタイトルに差は無いので、まだSwitchを未購入の方は間違いなく有機ELモデルをオススメします。micro SD代、有線LANアダプタ代を差し引けば、現行機とほとんど価格的にも差はないので、有機ELモデルを初めてのSwitch体験とするのは素晴らしいと思います。また、価格との兼ね合いでが携帯モードでのゲームプレイをより向上させたいと考えている方にもオススメしたいです。Switchが発表段階から提示していた、携帯でもテレビでも遊べる、的なプレイスタイルが、どちらも遜色なく実現している

のはぜひ触って体験していただきたいです。

 一方で、携帯モードでそれほど遊ばない方は「買い替える」必要はないと思いますし、なるべく安価に抑えたいのであればそもそも通常版でも問題ないと思います。ちなみに、有機ELのもう一つのボトルネックである画面焼き付きについては、補足として記事の最後で紹介しています。購入を検討している方は、念の為こちらも確認いただければと思います。

㊙︎ 価格を最低限に抑える隠し技

 ここまで、通常版・Lite・有機ELと3つの機種について紹介してきました。各々のモデルで長所・短所があり、ユーザーのライフスタイルと予算との兼ね合いの中で決めていく必要がるとわかっていただけたかと思います。

中古モデルの購入とその指針

 最後に、一つ提案とでも言いますか、それでも購入を迷っている方向けの紹介をできればと思います。ちょっと裏道というか、全員に進めるわけでは無いですが中古を買うという選択肢です。どういうことかと言いますと、これまで3種類のSwitchを紹介してきましたが、実はSwitchにはもう一つのモデルがあります。それは、通常版の旧モデルです。

 Switchでは、Joy-Conの改良やバッテリーの改良を随時行っていて、出荷時期によって型番が異なります。特に、大きな改善として2019年8月30日まで販売していたオリジナルモデル、型番で言うとHACモデルと、それ以降に発売されているマイナーチェンジ版、HADモデルとの違いです。

 あんまり大きな声で任天堂も発表していないのですが、マイナーチェンジモデルでは、基本的なスペックは全て一緒でありながら処理の効率化などによってバッテリーの持続時間が飛躍的に伸びています。これは携帯モードであればプレイ感が大きく変わる改善点です。

TVモードなら全部一緒

 ですが、少し話を戻しますと、有機ELモデルでディスプレイの恩恵を受けられるのは携帯モードだけ、と言いましたが、同様にマイナーチェンジのバッテリー改善の恩恵も携帯モードでしか受けられません。ということは、携帯モードで遊ぶつもりが無いのであれば、通常版のオリジナルモデルでも遜色は無い、と言うことです。

 これが、図にも示しているダークホース的なことでして、オリジナルのHACモデルは中古価格であれば22,000円程度で販売されています。そもそもSwitchって本気でアクションゲーム等を遊ぼうとすると、Proコン買ったりと追加で購入しておきたい周辺機器も多いのでなるべく初期投資を抑えたい方の選択肢として全然ありです。初期型はJoy-Conの調子が悪いこともありますが、TVモード主流でProコンも買うのであればJoy-Conに悩まされる心配も無いと思います。

補足1. 次世代ハードはいつか…

 ここまでSwitchのどの機種を買うか、という視点で色々紹介してきました。中古で買うとか、色んな発想を紹介しましたが、そう考えるのにはハードサイクル的なことも加味しての意見だったりします。

 と言うのも、図で表していますが、任天堂の据置型ゲーム機の発売周期は大体5年から6年が一般的です。もちろん、前例なんてぶち壊すのが任天堂の常(つね)だとは思いますが、流石にそろそろハードのアップデートも必要な時期かなと個人的には考えています。

 現状、マルチプラットフォームのゲームでSwitch版だけ解像度が著しく低い場合があったりと、そろそろグラフィック的な面で限界が見え隠れしているように思いますので、2023年くらいには新ハードの可能性もあると思っています。そう思うと、次世代機までの繋ぎと言う意味で、もし現状Switchを持っていないのであればオリジナルのHACモデルで様子見、と言う選択肢も良いと考えています。

 また、有機ELモデルや通常版のHADの購入を検討している方も、このハードサイクル的な視点は念の為覚えておいても良いと思います。

補足2. 有機ELと画面焼き付きについて

 また、もう一つの補足として有機ELと画面焼き付きについて現状わかる範囲で補足できればと思います。

 有機ELはその構造の原理的にいつかは画面焼き付きという現象が発生します。焼き付きが発生した端末が手元にないので、イメージ画像はググっていただきたいですが、簡単にいうとオープンワールドのミニマップの枠部分が画面に焼き付いてしまって常に枠だけ残っている……のような現象です。

 発光する素子が劣化することで、焼き付きに近い現象は起こり得ますし、任天堂も同じ画面を長時間映し続けと焼き付きが発生することは認めています。とはいえ、任天堂では一定程度静止していると画面がスリープするなどの焼き付き対策も講じています。

 また、それでも心配になる方もいると思いますが、個人的に参考になったのは海外の動画投稿者の検証動画です。気になる方はリンクを貼っていますので、そちらを見ていただきたいですが、1800時間有機ELで同じ場所を映し続けるというヤバ目の実験をしています。この検証では、有機ELにとってネガティブな環境で1800時間連続で画面を映し続け、その程度では焼き付きが発生していないことが判明しています。もちろん、個体差もあると思いますし、一概に有機ELは安全とは言えませんが、一般的にSwitchを数年間遊ぶ用途としては問題ないと思います。

結語

 いかがでしたでしょうか。

再三になりますが、あとは価格の妥当性ですよね。ご自身のゲームスタイルと値段が釣り合うのであれば。どの機種であっても買って損はないと思います。また、補足部分でも言いましたが、次世代ハードもそろそろ考えるべきタイミングだと思いますので、その辺も考慮しつつ、ご自身にあるSwitchを購入できればベストだと思います。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

  • URLをコピーしました!
目次