【Switch】プレイすべきニンテンドースイッチのダウンロード5選(パートⅡ)【2024年最新版】

 おはようございます、いちごうです。今回は、昨日に引き続きニンテンドーeショップで配信されている注目のダウンロードタイトルをご紹介していきます。昨年に大きな話題を呼んだインディータイトルも多く選出していますので、2023年のインディーゲームランキングといっても差し支えがないほど強力なラインナップとなっています。ぜひご購入の参考にしてみてください。それでは紹介に入っていきましょう。

目次

DREDGE Team17 / 2023年3月30日 / 2,570 円 税込 / 体験版あり

 続いて、個人的に2023年のインディーゲームの中でもお気に入りの一作『DREDGE』です。本作はクトゥルフ神話をテーマにトロール船で航海を行っていく魚釣りアドベンチャーです。ゲームでは基本的に移動をして魚を売り買いして船を強化したり、ミッションをこなしたりとシミュレーションゲームにも近いシステムとなっています。

 とはいえ、先ほども紹介したようにゲームのモチーフとなっているのはクトゥルフ神話です。そのため不気味な雰囲気の漂う世界観や個性豊かなキャラクターとの会話劇が印象的で、航海を通して物語を理解していくストーリーテリングは上質なロールプレイング体験を与えてくれます。

 また、注意点としてはクトゥルフ神話ということもあり、比較的ライトではありますが、ホラーやグロテスクな表現も含まれています。そのため、のんびりとした魚釣りができるアドベンチャーゲームのようなテンションで購入するとギャップがあると思いますので、気になっている方はまず、体験版をプレイしてみることをオススメします。

Hell Pie Beep / 2023年4月6日 / 2,970 円 税込)

 続いて、とにかく下品ですが思わず唸るアクションゲーム『Hell Pie』です。プレイヤーは悪魔のネイトとして、サタンのバースデーパイの材料を集めるために様々な世界で冒険を行っていきます。ゲームは、まさしく「ニンテンドー64」や「PlayStation」時代の、懐かしさ満点の3Dプラットフォームアクションが採用されています。

 とはいえ、ノスタルジーだけのゲームではなく、ペットの天使・ナゲットをぶん投げることで、グラップリングフックのようなアクションが可能だったり、スキルツリーでアクションを強化できたりと、現代的なゲームデザインもうまく取り入れられています。

 また、多様なフィールドギミックや個性豊かなキャラクターなど、非常に丁寧に作り込まれており、3Dプラットフォームアクションが好きなユーザーにとっては思わず唸る瞬間が何度もあると思います。まさに、地獄で育った『バンジョーとカズーイの大冒険』のような作品です。

 その一方で、最初にもお伝えした通り、とにかく下品かつ暴力描写が多いという点は注意が必要です。映像をみてもわかる通り、あくまでデフォルメされているものの、排泄物が当たり前のように出てきたり、しんどいブラックジョークもかなり多めです。悪い意味で人を選ぶ作品ではありますが、レア社の『Conker’s Bad Fur Day』が好きな方には引くくらいドンピャかと思いますので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。

チコリー 色とりどりの物語 Finji / 2023年12月21日 / 2,940 円 税込

 続いてインディーゲーム初心者に一押しの『チコリー 色とりどりの物語』です。本作は色を失った世界を舞台に魔法の筆を使って世界に色を取り戻していくペイントアドベンチャーです。

 ゲームの主人公は「チコリー」。ではなく、筆の使い手・チコリーの大ファンであるプレイヤー自身。ある時、チコリーが行方不明となり世界から色が消えてしまいます。ゲームでは、そんなチコリーを助けるため彼の筆を携え、塗り絵のように輪郭だけ描かれた真っ白な背景を好きな色に塗っていきます。もちろん、ただ色を塗るだけではなく、謎解きやパズル、時にはボス戦に挑みながら冒険を行っていきます。

 また、色を失ったことで多くの問題が発生した世界の中で様々な人物と出会い冒険を通してプレイヤー自身が成長していく物語は多くのユーザーにとって心地の良い読後感を与えてくれます。プレイフィール自体も2Dゼルダのような誰もが遊びやすい作りが徹底されていますし、ローカライズに関しても非常に丁寧ですので、インディーゲーム初心者こそ手にしてほしい作品です。

The Cosmic Wheel Sisterhood Devolver Digital / 2023年8月17日 / 2,000 円 税込

 続いては一風変わったアドベンチャーゲーム『The Cosmic Wheel Sisterhood』です。本作はある罪によって1000年間の間、小宇宙に流刑になった魔女・フォルトゥーナを操作し、オリジナルのタロットカードで未来を占っていきます。ゲームではフォルトゥーナのもとに多くの迷える人々がやってきます。プレイヤーは、彼らの悩みを解決するため、大量に用意されたモチーフからオリジナルのタロットを制作し占いを行っていきます。

 また、タロットをデッキのように携えて、お悩み相談を進めていくゲームプレイは、『VA-11 Hall-A』や『Coffee Talk』のような対話型アドベンチャーを想起させます。実際、プレイフィールは近く、ぴったりな答えや少々辛辣なものなど、作成したタロットカードで、キャラクター同士の関係性も大きく変化していくなど、プレイヤーが選んだ未来が如実に反映されていくゲームプレイは非常に没入感があります。

 「選択」という、アドベンチャーゲームにとって原初的な体験がもたらす「プレイヤーの全能感」と、そこにつきまとう「残酷さ」。本作は、これらの「選択の重さ」を改めて思い出させる、稀有な名作です。選択の連続の中で導き出されるエンディングはプレイヤーによって千差万別な読後感を与えてくれます。ちなみにローカライズも丁寧ですのでその辺りも安心してプレイできるかと思います。

ファミレスを享受せよ わくわくゲームズ / 2023年11月15日 / 1,500 円 税込

 最後に紹介するのは、昨年大きな話題を呼んだ一作『ファミレスを享受せよ』です。本作は、月明かりのように淡いビジュアルスタイルが印象的なコマンド選択式アドベンチャーゲームです。ある夜、勉強に疲れた主人公がファミレスに向かうと、注文したはずの料理が届かず、どこか店内の様子が変わっていることに気付きます。そこは、出口のない不思議なファミレス「ムーンパレス」。プレイヤーは、数名の先客と交流し「ムーンパレス」の謎を解明していくことになります。

 とはいえ、いわゆる「脱出ゲーム」のような緊迫感があるか?と言われるとそうでもありません。というのも、先客達は、途方もない時間をこの空間で過ごしており、もはや現世への未練を忘れています。そして、だからこそお互いが過剰に執着しない、まどろみの時間を享受しあっているのです。

 ファミレスで無為に過ごす、という誰もが一度は経験したことがあるであろう時間。ゲームでは、このまどろみの時間を享受することと、テキストを読み進め全てを終わらせなければならない、というゲームの本質とを上手く融合させています。プレイ時間は2〜3時間程とコンパクトではありますが、独特な空気感を味わいたいなら、深夜の静寂の中で「ムーンパレス」を訪れることをオススメします。

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